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北ア・黒部縦走(五色ケ原~薬師岳~雲ノ平~双六~新穂高)

2011/09/19 5:42 に suginami rouzan が投稿   [ 2011/09/21 7:37 に 杉労HP管理者 さんが更新しました ]

北ア・黒部縦走(五色ケ原~薬師岳~雲ノ平~双六~新穂高)

 

2011年 8月3日(水)~8月8日(月)(前夜発4泊5日)                 L・UT、UM、MR(記録)

 

8月4日()  室堂―五色ケ原(テント泊)

8月5日()  五色ケ原―スゴ乗越小屋―薬師岳―薬師岳山荘泊

8月6日()  薬師岳山荘―太郎平―薬師沢小屋―雲ノ平山荘―雲ノ平(テント泊)

8月7日()  雲ノ平―祖父岳―三俣山荘―双六(テント泊)

8月8日()  双六―鏡平―新穂高―松本―帰京

 

83日夜、竹橋から夜行バス毎日あるぺん号で直接室堂に入った。さわやか信州号より千円安い。遠足姿の学生を横目にまず浄土山に向け出発。沖縄に停滞している台風9号の影響が気掛かりだが、今日は本当に快晴で三人ともご満悦だ。今日は五色ヶ原まで。今回は前夜発45日・テント泊の旅なので粗食で行こうと計画していたが、それでも荷物は重かった。緩やかなアップダウンを繰り返し、五色ケ原に到着。テン場にあるベンチをテーブルに夕食。けっこう寒い。明日はロングランなので早々に就寝した。

 

5日は五色ヶ原~薬師峠、コースタイム12時間。快晴の為汗だくでピッチが上がらないが、スゴ乗越小屋手前に突如として現れたシラビソの樹林が親しめた。小屋に着いた時は今日はもうここまでで良いと思ったくらい。朝から相当歩き続けたようでもまだ半分。私は左膝が痛くなってきた。この小屋近辺は雰囲気が良い。長めの休憩を取って出発。大きな大きな薬師岳はなかなか近づかない。大きな山は、手前にニセ○○やら、北○○やら、前○○などがあってなかなか本峰に辿り着かないが、薬師岳もそう。北薬師岳手前で、「ここで雨なら引き返すべし。この先日本海からの風雨が強い。」と建て看板あったが、立てるならもっと手前に、ここでそう言われてももう遅いという感じ。今日は前半は快晴だったのに肝心の薬師岳手前から霧が発生し、薬師は霧の帽子を被り見えない。ガレ場をヒーヒー言いながら抜け、薬師如来像の建物が見えやっとのことで到着。ピークは広く寛げた。ここは日本海からの風の影響をもろに受けそうだ。リーダーが「二人は体調が悪いし全

員疲労しているから小屋まででもいいかな?」と言ってくれ、今日の終点がほぼ決まったので頑張る。1時間半、時間が不足だったのだ。薬師小屋に着いたら雨がパラパラ。建て直してペンションのようにアカ抜けてしまった小屋の中に足を踏み入れたらもうダメ、もう一歩も歩きたくない。ところが小屋が大変混んでいて布団1枚に2名、もしくは談話室使用と言われ、「薬師峠まで進もう」とリーダーが変更を提案。しか~し、足から根が生えたようで動けず、結局小屋に泊まった(布団は1人1枚)。薬師岳は薬師峠に張って広い稜線をピストンするのが楽で良い。立山~薬師のルートはきっと今回が最後、本当に長かったと心にメモした。

 

6日、薬師峠まではすぐに到着したので昨夜小屋に泊まったことを少し後悔したが、昨日の疲れ具合では明るいうちの到着は無理だったかもしれない。この旅後半の読売新道が気になる。立山~薬師がきつかったので、布団で寝たのになんだか疲労が抜けてない。何となく読売新道は次回ね!という雰囲気になってきた。薬師沢小屋まで木道を降り続け、素晴しい風景の沢の出合いに出た。少しゆっくりした。来年、赤木沢へ行きましょう♪と話を弾ませながら、雲ノ平へのコケの生えたガレ場を登る。雲ノ平の小屋に着きテン場代を払っている最中に雨足が強くなり、雷もゴロゴロ。ここは小屋とテン場が20分と離れており不便だと思ったが、その分、テン場の独自性が保たれていて雰囲気に浸れる。カメラを持って風景を狙っている人も多かった。水場の勢いよく出ている水でリーダーは洗髪、男性はいいなぁ。水場やトイレから戻る際、私達の緑のテントは周りの草原の緑に隠れ見失いそうになる。15年前ここに来た時はコバイケイソウが当たり年で他の花が咲いていずちょっと淋しかったが、今年はどの花も満開でうれしい。雨が完全に止み、濡れた物を乾かす。虫も元気に飛び回っていたが、リーダーがCDケースに入れて蚊取り線香を持ってきてくれたので、何とか刺されずに済んだ。本当に用意が良くて感心です。

7日、今回の縦走の最後を飾る?読売新道は来年以降に廻し、今回は双六から小池新道で新穂高へ下山することとなった。台風9号の影響でお天気もやや不安定だし賢明な選択だと思った。祖父岳を巻く際、ザックをデポして一度ピークに行き山座同定。ピークはテン場かと思うくらい広い。祖父岳はビューポイント、まるで周りの山を鑑賞するために存在しているかのようだった。この時は晴れ渡っていて本当によく見えた。おととい苦労した巨大な薬師、黒部五郎、鷲羽、水晶・・・豪華スターが勢揃いという感じで本当に気持ち良かった。そして黒部源流の碑を通り過ぎ、三俣山荘へ到着。長い休憩の後、双六小屋へ向かった。リーダーが、「双六岳は過去に何度か降られているので巻きます」と言い、巻き始めたらすぐに雷と雨!稜線ルートを選ばなくて良かった、良かった。雷の振動がザックと背中を震わせ、これが夏山だよと声を掛けられた気分だった。双六のテン場に着いた時は雨も上がっていた。テン場は水はけが良く、皆濡れ物を干して乾かしていた。エアライズの内側にどなたかが洗濯用のネットで干し場を垂らしてくれていたので、中敷きが干せて助かった。しばらく大休憩しテン場の雰囲気を楽しんだ。次々と雨に降られた人が到着し、テントは60張くらいになったようだった。

 

8日、最後の朝ご飯を食べ、旅を名残惜しむ。今回は、お赤飯のアルファー米が食べやすくて飽きなかったし、UMさんが持って来てくれたチキンコンソメ+生姜の千切りスープが冷えた身体にとても優しかった。私も今後必携します。

小池新道から見た槍~穂高の稜線は、今回辿った稜線とは趣きが異なっているので、あそこも歩きたいね♪とまた次の欲望が湧いてくる。疲れて下山するのにグループで行くとすぐにそんな話が出てくるところが面白い。小池新道は、おととし歩いた時より歩きやすく、整備されていたような気がした。下から登ってくる人達の中には、山ガール・山ボーイがたくさんいた。腰までのロングヘアを結わきもせずにヒラヒラたなびかせて歩いているのには驚いた。新穂高ターミナル直前の中崎山荘に寄り温泉入浴。ローカロリー、重労働で痩せっぽっちになった身体を見ながら、良く頑張ったねと女子二人で褒め合った。朴葉味噌の飛騨牛ステーキを食べて大満足!ここは登山客用の仕様(ザックを置く大きい棚や濡れたカッパを干す所が有った)が施されていて非常に気が楽だった。

松本までのバスでは3人とも爆睡。松本駅であずさの乗車券を買うのかと思ったら、リーダーが金券ショップに走ってくれディスカウント価額で入手してくださり大変ありがたかった。その間、女子は駅前スーパーの食品売り場で美味しそうなお惣菜を購入。駅弁は高いわりに飽きるので、いつもスーパーで買うとのこと。旅慣れている行動が為になりました。

 

振り返ってみて、きつい面もあったけれど充実した楽しい旅だった。何度か雨に濡れたが、お陰でピーカンの単純な景色ではなく、複雑な雲が景色の良さをいっそう引き出してくれたように思えた。私は初めての膝痛に戸惑ってしまったが、UMさんが毎日テーピングを貼り換えてくださったお蔭で完歩出来ました。ありがとうございます。テント生活も、夕食前に心地良い疲れを感じながら、お茶を入れたりする何気ないひとときが楽しかったですね。多くのさまざまなご用意をありがとうございました、勉強になりました。まさに「山は生活術」と実感出来た山行でした。


 
                     雲ノ平周辺                                       雲ノ平キャンプ地


                     スイス庭園                                    祖父岳山頂からの黒部五郎


                     朝の槍                                    双六から弓折岳への稜線から


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