一ノ倉沢 烏帽子沢奥壁 変形チムニー~大テラス~南フランケ ソロ

2014/12/07 3:13 に Taro Inomata が投稿

2014年9月15日 猪股(単独)

連休が仕事で欠けてしまったので、谷川に行ってきました。
今回は天気が安定していたので、以前計画した「変チから大テラス経由の南稜フランケ上部」をやりました。

-アプローチ
行きの電車で不覚にも寝てしまい、センターでの夜は目が冴えてなかなか寝付けない。結局2:00に起きてモゾモゾ支度を始める。日が昇るのも大分遅くなった。テールリッジに乗ったあたりでやっと空が薄明るくなり、変チ取り付きで日の出を迎え、燃えるような朝焼けに息を飲んだ。



-登攀
背後の感動的な風景に集中が削がれたか雑念となったか、1P目でだしからロープ末端のフィックスを忘れて登攀を開始するという、重大なミスを犯してしまう。25mほど登ったあたりで流れ止めの為のフィックスをしようとしたところ、手繰れども手繰れども手ごたえがなく、仕舞に末端が上がってきてたまげる。
ピッチのど真ん中で、ただ佇んでいる自分の状況を理解するのにどれくらいの時間を要しただろうか、Ⅲ級とはいえ辺りはまだ薄暗く、岩も朝露でしっとりとしている。もしこの25mでフォールしていたらロープは音も無くピンを抜け、間違いなく慰霊碑に名前が刻まれた一人になっただろう。

何はともあれ頭を巡らすよりセルフを取らなければ、とハーケン2本を打ち足して新たな確保支点とし、セルフをとる。今度は間違いなくロープをフィックスして登攀を継続する。まだ頭が冷め切ってないかもしれないので、正規の終了点まで残り15mはより慎重に。
正規の1P目終了点につくと、また頭が無駄な活動を始める。なぜフィックスしていなかったのか原因を追究し始めるが振り払う。

変チ2P目、悪い右の凹角をチョイス。結構シビれた。






変チ4P目、チムニーを登っていると急にロー プが出なくなって焦る。が、背負ってるロープザックを壁に押し付けてるからだった。一旦クライムダウンして、チムニーを超えられるくらいまでのロープを予め出して登攀を再開する。

変チから大テラスへのトラバース、変チ終了点から5mほどのカンテのトラバースは少しいやらしい。カンテを超え、奥壁ダイレクトのオリジナルラインを横切って左上バンドを辿って大テラス到着。大テラスというほど広くもないのだが、南稜フランケ核心3P目の終了点なので、その安堵の場であるここは妙に落ち着くのだ。


昼食がてら今回の目的のひとつである、『奥壁でネトゲーができるか』を試してみたが、電波が入らず即終了。アンテナは3本立ってるのにデータ通信はできないようだ。(電話はできるのに)
シュールな図の写真撮影やら食事を済まして登攀再開。

南稜フランケ4P,5P目、傾斜は強いが点在するカチを拾い、壁に顔に擦り付けながら登る。やっぱり南稜フランケはこの掛かりのよいカチを拾ってのジリジリ感が好きだ。


南稜に合流すると、丁度下降してきたパーティと出くわす。
水戸葵山岳会という茨城の山岳会との事で、しばらくおしゃべり。

重いロープを一人で引くのがツライのでロープ1本折り返しで25mずつ下降。取り付きのデポ品回収して撤収。出合に冷やしたビールで一人宴会して、15:31の電車でフラフラ帰京した。
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