日付: 2017年2月17日〜2月18日
メンバー: 猪股(記)、大和 山行形態: アイスクライミング
今年は例年並みの積雪とあってアプローチの雪原歩きはワカンでもスネまで潜り、翌朝の河原ラッセルでは落とし穴の地雷原に捕まり苦労はしましたが、アプローチを含めた行動計画の勝手がわかっていたので彷徨うことはなく、去年より遥かに早く落とすことができました。 昨シーズン左を残して一年間モヤモヤ頭を巡り続けていましたが、今シーズン無事に登ることができ、これにて三沢の双瀑は完登となります。 三沢大滝 右滝 感覚としては傾斜の強い大武川一ノ沢大滝みたいな感じ。土日の泊まりでアイスマルチ。 ※しかし最近短い山ばかりだったので体の方がついていけず下山したら両足親指の爪が死んでしまった。 出発 駐車スペースから上ッ原の踏み跡までの急登。 去年は踏み跡は土だったが今年は雪面。 膝下まで潜り出したのでワカンつけ。 ■行程タイム(休憩等含む) ●2/17行程 8:40林道終点発〜9:00踏み跡詰め上げ〜12:00幕営地着〜 12:10偵察発〜12:25下降点着〜13:15熊穴沢出合着〜 14:00支沢1300出合発〜14:30尾根詰め上げ開始〜15:47詰め上げ完了〜16:00幕営地着 ●2/18行程 4:00起床〜5:30幕営地発〜6:00熊穴沢出合着〜8:00三沢大滝着〜 8:30左滝登攀開始〜11:30登攀終了〜11:40下降開始〜12:30取り付き着〜 13:00撤収開始〜14:00熊穴沢出合着〜15:00尾根詰め上げ〜15:50幕営地発〜17:00林道終点着 三沢大滝のポイント ■駐車スペースから上ッ原 林道終点の駐車スペースはスギ林の中だが、そこから歩き始めて間もなくブナ林との境界となり空が開ける。その境界に沿ってスギ林の急斜面を登る。30分ほどで麓から上がってくる踏み後につきあげる。あとは踏み後から上ッ原へ。 ■上ッ原からテン場 猟師の踏み後が点在しているが上ッ原の中心に向かうようなトレースを辿ってしまうと、いずれマーキングもできないような樹木の無い雪原に出てしまう。降雪でトレースが消えたり吹雪や暗闇の下山になるとコンパスを回すことになる。行きから三沢の谷沿いを進む方が迷わない。 ■三沢への下降 この高差250mの急斜面には地形図に現れない崖や小さな沢地形が点在してるので、それを避けて尾根地形から尾根地形へと渡りながら下降。数か所にテープは巻いたがやはり前日の明るい内に斜面にトレースを残し、下降中の周囲の雰囲気つかんでおくと翌朝暗闇の中で無駄に彷徨うことが無いと思う。 三沢に下降したら時間の限りトレースをつけておくとよい。 ■三沢~大滝 毎年変化するので左岸右岸というわけではなく幾回の渡渉や落とし穴にハマりながらラッセルを頑張るしかない。今回は前日の内に支沢の先50mほどまでトレースをつけたので、翌朝かなり楽になった。 ■三沢大滝の所感 ・左右共に肩を持つが60mロープでは届かない。 ・左滝は右滝より若干傾斜が強い。 ・左滝はカリフラワー帯やツララ帯は少なく全体的にシンプルな形状。 ・右滝は上部にカリフラワー帯やツララ帯、クラゲ帯を持つ。 ・左滝の下降の1P目は落ち口右岸、腕程の太さの灌木1本。(これが使えなければ落ち口から20mほど奥に氷床あり)2P目はアバラコフ。 ・右滝の下降の1P目は落ち口左岸、腕程の太さの灌木を数本。2P目は右肩の灌木。 |
山行報告 >