四万川本谷(群馬県) 10月21日(前夜発日帰り) メンバー:L金澤、村山、津浦(記)
●駐車場(07:55)~入渓(08:10)~大魔ヶ滝(09:15)~ゴルジュ帯~トンネル状大岩(10:00)~三坂ノ沢(11:25)~二俣(11:50)~シャワークライムの三連滝(12:10)~奥の二俣(12:50)~右ルンゼ~藪漕ぎ突入(12:55)~稲包山(15:30~15:50)~車道(18:00)~駐車場(18:10)
●沢は7月末赤木沢以来。それに秋の沢ははじめて。急な参加だった事や家の片付けに追われていて遡行する沢の下調べをしないで、前夜、泊めていただいた別荘で地図をいただき打ち合わせではじめて確認。(毎度の反省ですみません。)終了後おでんをつまみにビールを3人で4.5リットル。 翌朝は別荘から車を1時間走らせ四万川ダムへ。車を泊めた所でハーネスなど全部装着し、通行止めになっている林道を沢沿いに10分程度歩いて沢に下りる。 綺麗な岩と水で綺麗な沢。水量もあって迫力がある。だけど、ちょっと滑りやすい。 私は久しぶりの沢なのでなんとなく沢靴を信頼できない気持ちと寒いので水にはつかりたくない気持ちをかかえたまま恐る恐る歩く。 だけど、だんだん足元が濡れ、膝付近まで濡れ、腿までつかり… あれ~?こんなに水につかるルートだったの?なんて話しながら歩く。 思いのほか、こんな時期に水につかっても大丈夫なんだなぁ…でも真夏だったらもっと気持ちいいだろうなぁ…とつい考える。なるべく水にはつかりたくはないと思っていたのに一カ所へつりで失敗。ドボンと肩まで使って1mくらい流されて振り出しに戻ってしまった。全身水につかった後は体が重い。また滑りそうな気がして臆病になってしまったが、なんとか2回目でクリアできた。 全身濡れてしまったので、ちょっと寒かったけど雨具を着れば大丈夫だった。 金澤リーダーは頻繁に地図や遡行図を確認していたけれど、沢相が変わってしまったのか、遡行図にあったマスミ沢やツガノ頭沢などを確認できず、気がついた時には右手に8~10mの滝があってそこが大魔ヶ沢のようだった。その後、ゴルジュが現れトンネル状になった真っ暗な個所を通り抜ける。ちょっと冒険気分。当初は三坂沢(仮称)から稜線につめれば藪こぎはない、との計画だったが、時間が押していたために手前の板橋沢(三坂ノ沢)を登ることになった。 最初は細くてきれいな沢で滝もあったりして楽しかったが、問題はその後だった。 背丈ほどの笹やツツジ系の木の生えた急な斜面を藪こぎ。誰も通った事のない場所のようで笹をかき分けて進むのだけれど、顔に笹が刺さるし、足元の笹も滑るしなかなか進めない。笹を引っ張る腕の力も必要。どんどん体力を消耗していくのがわかる。1・2カ所少し開けた所があり休憩すると景色はどんどん紅葉がきれいになって行く。だけど、頭の上の先に見えている稲包山山頂はかなり遠い… あ~~~ん、沢は楽しいけど藪こぎなんてやだーーーーーーーーー!!!! 金澤リーダーと村山さんはすいすい登って行ってしまうが、上から声をかけてくれたり時々待っていてくれる。ところが山頂近く急な斜面をどうしても乗り越えられなくなってしまった。ちょっと登ろうとするとズルッと滑って1mくらい下に戻ってしまう。2・3回繰り返すともう全身の力が残ってなかった。ギブアップ。先を行っていた金澤リーダーと村山さんに「もうダメです。登れません。」と宣告。 ギブアップの宣告に金澤リーダーが下りてきてくれて、笹をかき分けて道を作ってくれた!それで気持ちもようやく上向きになり、少しずつ進めるようになった。そしてポンと出たのは稲包山の狭い山頂から2mくらいの場所で山頂のほこらも見える!!! ありがとう!登山道にひれ伏しキスしたい気分だった。
だ~れもいない山頂。360度山々の景色が見える。四万川無事遡行終了のお祝いに金澤リーダーがくれただいふくが甘くておいしかった。が、あまりゆっくりしていられない。装備を解除し下山。 小さなアップダウンで標高1400m付近をうろうろ平行移動。ハイキングだったら楽しい紅葉のルートなのだろうけど、もうすぐ日没なのだ。早く下りたいよ~ ようやく2時間で登山口に到着。車道を5分ほど歩いて車に戻った。
≪後記≫ これで去年3回と今年4回、合計で7回目の沢だったけれど、こんなにちゃんと藪こぎしたのは初めてだった。「今度は3時間の藪こぎに挑戦してね」と村山さんに言われるが、次回はなるべく藪こぎのない沢に行きたいなぁ。体力だけでなく精神的な弱さを実感です。それなのに村山さんは途中で「この藪こぎ、楽しいよね!」なんて言ってた。信じられない~変態か?ばけものか?(失礼)手袋なしで藪こぎもしてたというのもビックリ。やっぱり並みの人じゃない事は確かデス。あらためて尊敬します。 |
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