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万太郎谷(テスト投稿)

2011/08/24 22:43 に suginami rouzan が投稿
【万太郎本谷山行報告】(山波2010年10月号掲載)

日程:2010/09/04-05 メンバ:GT(L)、NS(SL)、SN、IN(記)



岩が白い!今年は丹沢や奥多摩に通ってたので比べて日が潰れるようなギャップだ。
エメラルドグリーンの釜、輝く滑床、迫力の滝、登攀、泳ぎ、飛び込み(?)バリエーション豊かなこの名渓を早朝発1泊2ロで満喫してきた。

1日日
 朝、高速出口に近づいた、とあるサービスエリアで衝撃の事実を聞く。NSさん、沢靴を忘れてしまったらしい。(このとき近くに山屋がないか本気で思考してしまった)
残念だが仕方なく、装備やスケジュールに不備不足が無いことを確認した上でNSさんは土樽からの大源太山ハイキングに転戦し、翌日14:00に土合ロープウェーで待ち合わせることにする。
 残る3人は予定通り万太郎谷を遡ることになった。

 9:10吾策新道登山口手前のゲートで車を下り西川さんに見送ってもらう。もともと土合に車をデポして電車で土樽まで戻る計画だったので1時間早く出発することができた。
 10分ほど歩くと大きな透過型堰堤が見える。ここから入渓。堰堤をくぐる。
その後、カラホリ沢を経て1mくらいの滝と広い釜。左をへつるが透き通る釜の誘惑に勝てず早速大自然に飛び込んだ。
 この滝を越えるとしばらく広く開けた白い石畳とナメ床が続く。
 4m滝は左から。ホールドスタンス共に豊富なので特に問題ない。
 石畳を歩くと前方に関越トンネルの換気口が現れる。自然の中の巨大な人工物は不自然だった。
 谷は狭くなり、オキドッキョの沢に出合う。右からスダレ状の滝となっているのがそれだ。
 この出合いの先がオキドッキョのトロと呼ばれるポイントで泳ぎが必要なはずだったが、せいぜい膝上程度の深さだった。また、この淵の先には4mほどの滝が控えており、記録では巻くはずのこの滝も水が少なかったので幸運にも正面突破できてしまった。
 その先、2つのウォータースライダーの滝が現れる。GTさんSNさんは左の小さなルンゼから巻く。INは左から滝壷に泳いで近づき、滝つぼ左のカンテから取り付いて突っ張って登る。登った先で膝パットが外れてることに気がつき、落ち口から下を覗くとそれは滝壷にブカプカ浮いていた。
 取りに戻りがてらスライダーを滑り落ちたら滝に引き込まれて焦った。泳いでも泳いでも岸に近づかずザックは浮くんだけど頭を押し下げてくるし、休めば滝壷に戻される。
 とにかくがむしゃらに泳いでたらなんとか足がついた。息を落ち着かせてからまた泳いでスライダーを登り返した。滝を登ろうとするときは滝壷への流れに抵抗しないから気がつかなかったようだ。
 “小滝に広い釜“というパターンをいくつか越えて、11:00井戸小屋出合に到着する。
 初日はここで一泊する予定であったが、二ノ滝を越えるまで水に浸かる箇所が多いのでコンディションばっちりな内に越えておこうという全会一致で行動を継続することにした。
 井戸小屋沢出合を過ぎるとすぐに深い淵と5m滝が現れる。淵は右をへつり、滝手前の段を上がり残置スリングを振り子ぎみに落ち口に立った。
 それを越えると谷は広くなり4mほどの斜めの滝。SNさんは右からひょこっと巻いた。INは水流右の乾いた壁を登ろうとしたが、被り気味な上にホールド、スタンスが無かったのでGTさんにショルダーしてもらった。
 広いナメ床ナメ滝が続く。日差しがどんどん強くなり釜は一層美しくなった。
右下の写真(写真略)の釜では今度は後藤さんが滝の流れに引き込まれてしまい、その際足をつったらしく、脱してからもしばらくつらそうだった。
 このあたりで6名くらいのパーティに追いつかれる。三峰山岳会のパーティだった。
 INは面識がないが、2人は顔見知りだったようだ。

 13:00一ノ滝到着。ここは高巻きで右壁から。ロープは出さなかったが、灌木帯への後一歩がキツかった。この巻きで約30分。
 15分ほどゴーロ帯を進むとニノ滝。これは右から問題なく登れた。
これを過ぎたらこの日はテン場を探すだけ!となったらキャッキャと水と戯れながら進む。
 BP適地周辺の河原は既に先行パーティがいくつか陣取っていたが、寝るスペースは確保できた。万太郎谷で唯一残念だったのは、満足に焚き火ができなかったことだ。太い流木は先行者にストックされてしまっており、結局腕の太さ程度の流木数本と乾燥した下草をブシブシ焚きつけただけだった。気温が高かったので着干しで十分乾いた。
 NSさんが託してくれた具沢山のちらし飯で初日の行動を終えた。

2日目
 翌日4:30起床。たっぷり朝飯を食って準備に取り掛かる。
出発間際になって持ってきた水筒が普通のペットボトルだったことを思い出し、煮沸した水を冷ますのを怠けて本流の水をそのまま補給した。(怠慢。後で苦しむ)6:30出発する。
 テン場から20分程度進んだところで迫力の三ノ滝が現れる。この滝は上段下段に分かれており、下段は水流すぐ右か、更に右の小ルンゼを登る2ルートがある。水流右は垂直どころかハングってるように見えたので小ルンゼの方から登ることにする。ここはザイルを出す。
 下段を登りきるとハーケンが3枚打ってあり、ビレーボイントとする。とその時、急に腹がユルみだした。本流の水をガブ飲んだからだと瞬時に察したが、すでにセカンドのSNさんは下段に取り付いていたため、とにかく耐えるしかなかった。三ノ滝の核心は間違いなくここだった。
 SNさんが下段を登り終えると速攻でビレイを交代してもらう。
 超内股でテラス右上の茂みに入り、清清しい朝の万太郎山の稜線を見た。Whoooo‥‥
スッキリして上段トライ。ガイドによると水流をトラバースして左側から登るらしいが、インターネット上の記録だと右に走る小ルンゼ沿いを登ってブッシュに突っ込んでいる。今回、水量が少ない故かどうかわからないが、水流は明らかにヌメヌメな上に逆層気味である。しかも左に行って万一落ちれば下までいってしまう。
 よって右の小ルンゼを登ることにする。結構ランナウトして斜度も増してきたところでハーケン1枚打った。滝の落ち口方向への踏み跡を探していると、まさしくそれに使ったであろうブッシュを束ねたスリングの忘れ物が残置されていた。落ち口方面への隨み跡もある。
 踏み跡に立った所で潅木でロープをフィックスする。
 あとは踏み跡に沿って少し笹藪漕いで落ちロドンピシャ。8:20頃。
 その先は小滝が続く。日が昇るとそれこそどんどん暑くなり釜が恋しくなった。
 水が完全に涸れると草の斜面と快適なスラブを繰り返してヤブ漕ぎなく肩ノ小屋近くの稜線に出る。2人は肩ノ小屋で休憩してもらいつつ、谷川岳を登ったことがない猪股はトマの耳までダッシュする。
 ピークはハイカーでごったがえしていた。とても柱の前で写真を撮るなんてできない人の量だったのですぐに戻った。
 天神尾根はこれといってポイントもなかった様に思う。目差しと暑さで朦朧としてたのであまり覚えてない。ロープウェーには13:40に到着し、1分の狂いもなく予定待ち合わせ時刻の14:00ジャストにNSさんと合流した。
 余裕ある時刻に下山し、帰路に付くことができた。帰りに立ち寄った「仏岩温泉鈴森の湯」は最近オープンしたのか内装がまだ新しかった。露天風呂は当然だが、内風呂も開放感があって雰囲気が良かった
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