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あこがれのジャンダルム

2012/10/28 6:03 に Taro Inomata が投稿   [ 2012/10/28 6:03 に更新しました ]

あこがれのジャンダルム


 

106日~8日(前夜発小屋2泊)  メンバー:津浦


 

6日:上高地645-西穂登山口720-西穂山荘945-チャレンジピーク(4峰)1200-西穂山荘1325(小屋泊)
7
日:西穂山荘420530独標-西穂高岳650-天狗の頭900-ジャンダルム1114-奥穂高岳1255-穂高岳山荘1400(小屋泊)
8
日:穂高岳山荘500-奥穂高岳540-紀美子平730-前穂高岳800-紀美子平900-岳沢ヒュッテ1050-上高地1250
上高地1320新島々行きバス
松本1703あずさ78

 

ファミリー登山ではじめて登った奥穂高岳からジャンダルムを見て、あんなところを歩けるんだ~とビックリしてから約10年。
ここ数年はスギローに入って沢やクライミング、山スキー、バリエーションなども経験した。そろそろ私も挑戦したいと思うが、なかなか一緒に行く人が見つからないし、勇気もでなかった。そうこうするうちに年齢的(体力的)に厳しくなってしまう…と感じるこの頃。
で も、9月の北鎌尾根(撤退)での経験や夏に西穂~奥穂を歩いた人の話を聞いたら、なんとか行けそうな気がしたので、計画を立て、ネットで動画や記録 を見たり、山渓のDVDも観た。軽量化のために小屋泊(二食付き)にし、カーボンストックも購入。(使用したのは上高地~西穂山荘と岳沢ヒュッテ~上高地のみ)

1
日目、カラフルでおしゃれな山ガールや山ボーイがいっぱいの上高地。その多くの人の流れとは逆に田代橋へ向かう。途中、翌日歩くはずの稜線がバッチリ見え、「ほんとうに明日歩けるかなぁ」とまだ半信半疑。
翌日、暗い中を歩くので下見。ちょっとのつもりがついつい西穂高岳手前の4峰まで行ってしまったが、体力温存のためにピークまで行かずに山荘に戻る。
夕食時、同じテーブル6人中3人が縦走だという。しかも一人は70代の男性。他にもヘルメットを持った人の数が多くて少し不安が消えた。

2
日目、槍に雪が降ったらしいという情報があり「やめるべき?」と思ったけど山荘付近は雨だったようで濡れているだけだったし、多くの人が出発する。私も西穂高岳だけでも行ければいいかな?という感じで出発。
だんだん雪が現れ「中止するしかない?」と思ったものの、特に問題なく西穂高岳到着。前日歩いてあったので早く感じた。実際コースタイムほど時間はかからなかった。(CT130m→1h)
西穂高岳までの雪の感じではそんなに問題なさそうだったし、まだ時間も早かったので行ける所まで行ってダメだったら戻る、と決めて出発。
西穂高岳すぐの下りの北斜面に雪が多くて不安になるが、その後は気温も高く風もなく、雪は少なくなっていった。そして次々と現れる岩をよじ登ったり、クライムダウン。
○×があるので、ルートにはほとんど不安はなく、鎖場もホールドがあるので使わずに下りられる程度。いつものように鎖は必要最小限にしてしっかりとしたホールドを見つけ靴の雪を落としてスタンスに乗り慎重に確実にクライム。こういう感じ、大好き。
思ったより難しくないなぁ、と思いつつ、でも雪もあるし、慎重に慎重に行動。そして次々に現れる岩場が楽しくてどんどん進み、前の人に追いついてしまい、結局何パーティーか追い越してしまったみたい。
途中、岳沢からの分岐の小屋跡(?)でトイレも済ませられたし、一安心。
予想外に難しかったのはジャンダルムへのルート。西穂側からは簡単という情報だったけど、ルートがわかりにくくて崩れやすかった。ジャンダルムではガスがかかっていたけど時々奥穂高岳が見え隠れしていた。ここで登頂記念に持ってきたみかんを食す。
それと(たぶんロバの耳?の)下りに2カ所ほど足場が見えづらくてスタンスがない個所があってやっとのことで下りた。後ろのパーティはザイルを出したそうだ。もしかして、他にもっといいルートがあったのかも…
いつのまにか、同じようなペースで歩いてた3人パーティや単独男性、一番前のパーティの男性や親子パーティのお父さんと話したり…
他に仲間がいるというのも心強かったし、次々に現れる岩場が楽しくて、ついにゴールの奥穂高岳に到着!
手前の馬ノ背ですれ違った人に「今日会った一番目ですよ」って言われたけど、テント泊3人パーティの次だったと思う。いつのまにか2番目になっていたみたい。
この日、後半はガスがかかって展望はなかったけど、そんなことは全く気にならず、ただただ達成感ばかり。
でも、奥穂高岳到着ですっかり気持ちが終了してしまい、そこから穂高岳山荘までは急に疲れが出てゆっくりしか下りられず、奥穂高岳を往復しているらしい人たちに何人にも道をゆずり、ヘトヘトになって山荘に到着。
最後の方で一緒だった男女3人パーティと単独男性も次々に到着してみんなでお互いの無事踏破を祝った。

今回、歩いてみて予想よりも簡単、と思えたのは、沢やバリエーションの経験をしていた事。何より、○×のペンキがあったおかげだと思う。これでペンキがなかったら、相当時間がかかるし危険度が高いと思う。降雪があったものの気温が高くて風がなかったことも条件が良かった。
いろんな場所の鎖場が集まったような感じで、設置場所が一般ルートのそれよりも少なく、ロング。馬ノ背より戸隠山の蟻の戸渡りのほうが怖かったなぁ。

3
日目、昨日はガスの中だった奥穂高岳、今日は快晴だ。
日の出と共に周りの山々の色が刻々と変化し、周りの人から感嘆の声が聞こえる。富士山も見えていた。素晴らしいひと時を昨日の達成感と共にゆっくりと味わう。
前穂へのルートは全体的に足場が悪い感じで気が抜けない。ちょっと間違えそうな個所もあったし、せっかく昨日は縦走を達成したので今日怪我をしてはいけない、とゆっくり慎重に下りた。
岳沢付近に近付いて小屋が見下ろせる場所は紅葉がとてもキレイ。小屋でゆっくり景色を楽しんで穂高に別れを告げた。
やっぱり、青空と紅葉は気持ちイイ~!
山は最高!
イイ経験をありがとう!
また来るね!

【他】

 穂高岳山荘付近は雪が多かったようで、縦走を自粛するような呼びかけもあったらしい。たしかに逆ルートだったら無理だったと思う。西穂からだったので最初 は雪がなかったし、登るにつれて雪が溶けていったから可能だったと思う。結局、アイゼンは必要なかったが(アイゼンはきかないような雪の質と量だった)や はりこの時期は持って行くべきと痛感。

※いつもはテント泊なので山小屋の綺麗さ食事の美味しさにビックリ! 
穂高岳山荘にはゴミ箱やスリッパもあってほとんど民宿並みレベル。2日とも女子部屋で20代~70代までいろんな方といろんな話をできてとっても楽しい体験でした。若い女子グループや単独女子も多く、人生や山経験豊富なお姉さま方もみんなとっても素敵な人ばかりだった…

単独は近場日帰りしか経験なかったけど意外と楽しい! 
他の人に気をとられることがないので、じっくりマイペースで歩けるし、全部自己責任、自己完結で気持ちイイ。「この時期に単独ですか?」と言われたりもしたけど、単独の魅力にはまりそう…

三連休、最終日なのにスイスイ帰れる電車は素敵。松本で銭湯に入り、あずさでゆっくりお酒も飲んでぐっすり寝て帰りました。






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