山行報告 南八ヶ岳 (阿弥陀岳、赤岳~硫黄岳) 提出者:石井 【日程】 2012年11月24日~2012年11月25日 【メンバー】石井、他1名 【行程】 <一日目> 7:35 美濃戸口~11:00 行者小屋(テント設営)~14:10 阿弥陀岳~15:20 行者小屋
<二日目> 11:20 赤岳鉱泉~12:10 行者小屋(撤収)~15:10 美濃戸口
【記録・感想】 アイゼンを利かせて歩く稜線歩きも 深呼吸すると肺まで凍り付くような冷たい空気も 一面に広がる白銀世界の大パノラマも
雪山のすべてがいい。
そう、今年もこのシーズンがはじまった!!
●アプローチ 「12月雪訓まで待ってらんないよ~」 思い立ったが吉日、11月三連休は雪山開幕戦と10月からずっと決めていた。 そんなせっかちな企画に乗ってくれる知り合いと言えば、いつものあの人しかいないと、友人誘って2人で出かけることに。 当初は蝶ヶ岳・常念岳を予定していたが、三股登山口が使えないことが直前にわかり、八ヶ岳に転戦。赤岳~硫黄岳縦走をやりたいという僕と、阿弥陀岳に行ってみたいという友人の両方の意見をとりいれた。 当日は、新宿駅で合流。開口一番、裸足にサンダルで現れた僕を見て、 友「おまえさぁ~・・・」 あきれた表情を見せる。 石「だって、アプローチはやっぱサンダルっしょ♪」
終電のあずさに乗り込んで、茅野駅に向かい、駅のベンチでビバーク。 ん~実に寒い夜だ(笑 明日の雪山が楽しみで全然眠れない。←寒くて寝付けないとも言う。
●1日目(美濃戸口~行者小屋~阿弥陀岳~美濃戸口) なんやかんやでいつの間にか寝付き、気づいたら朝。茅野駅からは始発のバスに乗って美濃戸口へ。そこからは南沢を登って行者小屋に向かう。道中のはじめは全然雪はなく、ほんとに大丈夫??と不安ではあったが、行者小屋手前で、真っ白な南八ヶ岳の稜線をみて二人で歓喜の声を上げる。 「ナイス!!」 ▲美濃戸口のあたりは全然雪がないけど ▲行者小屋に近付くと雪がみえる。
行者小屋に着くと、サクッとランチとテント設営を済ませて、阿弥陀岳へ向かう。今シーズンはやけに雪山に積極的な僕を見て友人は「前どうぞ」って。 阿弥陀岳への登りは結構急だが、今の時期なら意外と大丈夫。アイゼンを介して感じる雪道の感触はすごくいい。天気もいいし、風もそれほど強くなく、コンディションは抜群。今年もはじまったな~と思いながら、るんるん気分で山頂に向かう。今回借り物の手袋とアックスもそれぞれいい感じ☆ この場を借りてありがと~ ▲テントを立てて(左が友人のテントで、右が石井のテント) ▲まずは文三郎尾根を登って
▲阿弥陀岳まではまだまだだけど ▲梯子をのぼれば ▲そこは阿弥陀岳山頂。
▲山頂を楽しんだらテントにかえろ~。
阿弥陀山頂からは、八ヶ岳全体が見渡せ、とても満足。この大パノラマを見にここにきたんだな~と景色に見とれる。 また、南陵から上がってきた人ともお話ができた。 阿弥陀南陵。今シーズン是非行ったみたいところの一つだ。 阿弥陀岳を満足したところで、サクッと行者小屋に戻ると、時間もいいころなので、僕のテントで夕食会。お互い食事は簡素だが、久々の雪山でテンションは↑↑。話も弾む。最後に友人がテントの中でお湯をぶちまけたが、アルミシートを敷いていたので実害はそれほどなく、ま、いいかなって(笑 そして、本日最後のイベントは最近流行のじゃんけん大会。負けた方は潔く沢に水をくみに行くという罰ゲーム付き。発案は僕。勝てば水をくみに行かなくてもよくハッピーになれるし、負けても耐寒訓練ができるという両方おいしい企画(ということにしておく)。 でも、結局僕が負けて、水をくみに行くことになった訳で・・・ま、耐寒経験値が上がった?ので良しとしよう(泣 夕食が終わると外は満天の星空が広がっていた。友人が帰ったあとも、紅茶オレを飲みながら、空を見上げる。
●2日目(赤岳~硫黄岳) 単独テント泊の雪山の朝は毎度の事ながら衝撃的。 この時期そんなに気温は下がらないだろうとおもって、靴と水はザックの中に入れて、テント内に放置していたら見事にカチコチに(笑 幸い、プラティパスの水は、5割くらいは凍っていなかったので何とかなったが、危ない危ない。雪山は甘く見ちゃだめだ。ついでに朝ご飯を作ろうとすると、持ってきた「野菜ミックス」は氷の塊となっていたし、朝っぱらから独りで笑ってしまった。 朝は6時前に出発。今日は、縦走に向かう。薄暗い中、ライトをつけて、文三郎尾根を登っていると、朝日が昇りはじめ阿弥陀岳、横岳が赤く染まりだす。
登りの途中の赤岳主稜には、クライマーが張り付いており、冬だな~と感じる。 赤岳を登頂して、次は、横岳へ。雪山経験が浅い僕は、ここからががんばりどころだな~と気合いがはいる。硫黄岳まではばしっと雪は付いているものの、それほど不安感もなく縦走でき、ほっと一安心。 澄んだ青空の下、赤岳、横岳、硫黄岳と順調に縦走し、最後は硫黄岳でがっちり握手をして今回の最後のピークでお疲れ様って。 その後はだらだら下って、テントを撤収し美濃戸口に帰った。
▲今日も文三郎尾根を登って ▲梯子をこえれば、
▲赤岳山頂に到着。 ▲次は横岳を目指す。 ▲登りがきつくても ▲この風景を見ると、疲れも吹き飛ぶ。 ▲それでもやっぱり体は疲れてる(笑 ▲気を取り直してトラバースをする ▲滑落しても、しっかりとめます!!(嘘です)
▲細い尾根も写真のように?慎重に! ▲横岳を過ぎると硫黄岳までは広い雪道。 ▲振り返ると今まで歩いてきた道が見えて ▲最後は握手でおつかれさん☆ ▲テントを撤収すると荷物重い~。。。
帰りの電車では、いつものように、次はあそこにいこーよとか、今年はここにいくんだとかお互いの今年の話をして、雪山シーズンの話で盛り上がる。 でも、最後の結論はいつもこう 「次はもっと強くなって会おうな」
去年は1シーズン目で全然雪山はいけなかったけど、今年はたくさん行こうと思います。
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