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権現岳

2012/12/19 5:21 に Taro Inomata が投稿   [ 2012/12/19 5:23 に更新しました ]

山行報告

雪上訓練@権現岳

提出者:石井

【日程】 2012年12月1日~2012年12月2日

【メンバー】ぴなぴな(CL)、ゴト(SL)石井(記録)

【行程】

<一日目>

天女山登山口~三つ頭~2500m付近でテント(近くで雪上訓練)

 

<二日目>
テント~権現岳~ギボシ~権現岳~長梯子~権現岳~テント~天女山登山口

 

 

【記録・感想】


山をはじめて2シーズン目の冬。

去年はこれといった雪上訓練もせず、雪山といっても比較的簡単なところに行っていたが、今年の冬はもう少しきちんとやってみようと思い、今年の6月にスギローの門を叩いた。

夏は沢、秋は岩トレと季節は巡り、冬の入り口は念願の雪上訓練。

滑落停止、スタンディングアックスビレイ、ビーコントレ、アイゼン歩行練習等々充実の内容で今週も満足。

 

・1日目

 前日にゴトさんの八ヶ岳小屋に泊まってのアプローチ。小屋で天気予報を見ると週末は日本海側の天気は下り坂のようなので、元々の唐松岳からの転戦で編笠岳・権現岳で雪上訓練をすることになった。

ゴ「閉まってますね(笑」

朝、起きて、ゴトさんの車で観音平にいくもゲートは閉まっていて、皆がっかり。

道路を歩くのはだるいので、天女山登山口から権現岳をめざすということに計画を変更して登山口を出発。

 

 

 

 

 

 

▲森林限界付近からは雪がどっさり


▲ここの景色気に入った☆

 

計画の変更から、1日目は、権現岳に向かう登山道脇の樹林帯にテントを張って雪上訓練をすることに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1日目の雪上訓練は

1.滑落停止

何度も練習したけど、気を抜くと足を上げるのを忘れる。気をつけないと。

▲雪は緩いけど結構練習になる。

 

2.スタンディングアックスビレイ

ピッケルを雪に打ち込むと意外と頑丈に固定できることに感動。肩がらみのビレイは久々。滑落を止めるときは結構よくとまるが、つい一気に張ってしまうのを気を付けないと。少し流しながら止めた方が良いらしい。でないと、自分も振られるし。

▲すこし流すのがむずい・・・

 

 

 

3.ビーコントレ

ビーコンを使うのははじめて。ビーコンが反応する方向にとにかく向かって、近づいたら十字にビーコンを動かして場所を特定する。後はせっせと掘るだけだが、最後の詰めの部分はなかなか難しい。意外と見つからず、見つかったのは捜索7分後だったか??

 

 一通り雪上訓練を終えると、テントに戻って夕食。並行して水作りに励んだ。

ぴ「なんかさぁ~水作りってこんなに長時間やってると不毛な感じだよね・・・」

今日の雪上訓練の反省や、明日の訓練メニューを皆で考えながら、夕食をたべ、だらだら水を作る。まじめに水を作ったのははじめてなので、これはこれでいい経験だが、確かにこれってすごく退屈な作業。最後は完全に飽きていた(笑

 かれこれ、テントで1時間ほど過ごすと、テントの異変に気づく

ぴ「このテント通気性抜群じゃない??」

 テントの中に人が3人、夕食食べて水をつくれば、結露はバンバンできるはずなのだが、それが、このテント全く結露しない。

 よく言えば、結露と無縁な通気性透湿性抜群なテント、悪く言えば寒いテント。

 コレ絶対冬用ではないよね!!って3人でぶーぶー言い合っていた(笑

 フライは「ウインター用」とはかいているんだが何かちがうんだよな・・・。

 そんなテントでも寝ないわけにもいかないので、21時前には就寝。テントはスースー風が抜けるし、地面は凸凹だし、風下側のテントの端っこだしで、環境はあまり良くなかったが、この日は結構よく眠れた。

 

 

・2日目

 やはり、雪山の朝は衝撃的だ(笑

 朝五時に目が覚めて起き上がるといつもとの違いに早速気づく。

 テントの内張に触れても霜がまったくついてない(爆

いつもなら、テントに独りで寝てても霜が付く位なのに・・・

このテントどこまで通気性透湿性を追い求めているのか、全く意味不明だと3人でまたぶーぶー言い合う。

気をとりなおして、今日は権現岳の山頂付近で雪上訓練。この日はかなり実践的に訓練を行った。

出発するとまずは、権現岳ピークハントへ。本来なら今回の目的は訓練なのでピークはどうでもいいのだが、通り道だしせっかくなので記念撮影。山頂付近からは八ヶ岳、北アルプス、南アルプス。中央アルプス、富士山なんかが一望できるほど、天気がよい。

▲朝の権現岳


▲じぶん撮りで「はいチーズ☆」


▲最近よく見る赤岳・阿弥陀岳。


▲ギボシに向かう


今日のはじめの訓練はギボシのトラバースでロープのフィックス練習。一応鎖も出ているんだけど、無駄に50mロープを使って確保を行い、3ピッチぶんロープを張ったり、ビレイしたりの練習。その後は、1ピッチ分ゴトさんを先頭にコンテをやってみた。正直3人のコンテって大丈夫なのか??って思ったが、やはり、雪山本番では、コンテは危険がともなうのであまりやらないらしい。

▲トラバースでフィックス練習中①


▲トラバースでフィックス練習②


▲コンテで帰る

 一旦権現岳山頂に戻り、休憩を挟んで次は赤岳キレット方面へ。本番の槍ヶ岳では最後はハシゴがあるので、赤岳キレットの長ハシゴで登降練習に向かう。ここまでの登山は何故か石井が終始先頭をあるいていた。権現岳からキレットへの道は、数日前と思われるトレースはあるものの、雪庇もあり、尾根が狭いことから石井は若干ひより気味。キレット入り口を目前にして、さりげなく先を譲ろうとするが

ぴ「え?いかないの?」

石「う、うん。・・・行きます!」

ぴなぴなさんの言葉に背中をおされ、雪庇のある細尾根をキレット方面に進む。細尾根を過ぎると急な下りが始まり、また、入り口で立ち止まる。

ここでもまた、さりげなく道を譲ろうと立ち止まってはみたものの、ここはがんばりどころ。気を取り直して、歩き出し、異常な程慎重にハシゴを下りる。続いて、2人も降りてきて、ここで引き返すことに。

権現岳山頂に戻るまではずっと変な汗が出っぱなしだった(笑


▲キレットの梯子

 

権現岳山頂では、少し時間があったことから、山頂となりの小ピークでアイゼントレ。

6m程の岩だったが、安全のため、確保もした。まずは石井が裏から回り込んで上に上がって支点を作ろうとするも、どれもいまいち。ダイレクトビレイはちょっと不安なので、セルフを取って、ボディービレイで引き上げることに。ぴなぴなさん、ゴトさんを引き上げて、最後は石井が下におり、ゴトさんのビレイで登る。越沢でのアイゼントレが役に立ったのか、難なく登れた。


▲いつでも上がってきていいよ~

 

今回の練習はここまで。

権現岳山頂をあとにし、テントを撤収して、車に戻って東京に帰った。

 

はじめての雪上訓練はいろいろ新しいことが経験できた。

また、年末槍ヶ岳に向けて、3人で山に行けるのは今回が最初で最後だ。今回でお互いの技量の確認もできたし、無理のない範囲で年末は槍ヶ岳にチャレンジできたらいいなと思っている。

 

 以上!

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