山行報告 赤岳・裏同心ルンゼ 【日程】 2013年12月7、8日(7日曇り、8日晴) 記 石井 【メンバー】7日 石井(ひとり) 8日 まいくさん(L)、あじさいさん、石井 【行程】 7日:赤岳(雪山PH) 9:20 美濃戸口~11:40 赤岳鉱泉(一時間休憩)~13:10 行者小屋~14:30 赤岳 15:20 行者小屋(スギローテントをゲリラ訪問1時間)~16:20 行者小屋出発~ 16:50 赤岳鉱泉
8日:裏同心ルンゼ(アイスクライミング) 9:40 赤岳鉱泉~10:20 F1~16:20 大同心稜~17:00 赤岳鉱泉でテント撤収~ 17:20 赤岳鉱泉出発~20:00 美濃戸口
【記録・感想】
年末山行の練習ってことでロープを使った登山をしたいとまいくさんにお願いしたところ、この時期だと裏同心ルンゼがいいのでは??ってことで裏同心ルンゼに行ってきた。 快晴の下、日曜日の裏同心ルンゼの登はんは爽快。 リードの練習やロープワーク練習もしっかり出来たし、まいくさん、あじさいさんには感謝☆ あと、ついでに、新品の靴の履きならしに赤岳に行ってきた。
<1日目> 「はてな??」 始発の電車で茅野駅へ行き、美濃戸行き始発のバスに乗り込むと、自分を含め客は3人。 いつものこのバスなら並ぶくらい人がいるのに今日は何故かガラガラだ。 美濃戸口につくと、まずは準備運動。登山届のポストはパンパンに詰まっていたが、無理矢理登山届をおしこみ、だらだらと出発していく。 今日は、先週の忘年会でまいくさんに譲ってもらった冬靴の試しばきも兼ねているが、歩いた感じ結構いい感じ^^ はじめは登山道に全く雪はなかったが、北沢経由で赤岳鉱泉へと進んでいくと、登山道はアイスバーンでカチンコチンになっていく。 「6本爪アイゼンもってくりゃよかった・・・」 そんなことを思いながら進んでいく、アイスキャンディーが見えてきて『お~』って思ってたら最後の最後に派手にコケた・・・結構足が痛い・・・(泣 周囲の人に大丈夫ですか?と聞かれたが、やせ我慢で「大丈夫!」と答えて、とりあえず、テント場に向かいテントを張って、1時間ほどお茶を飲んだりお菓子を食べたりでだらだら過ごし、落ち着いたところで出発準備を始める。 「時間いっぱい頑張ってダメだら撤退でいいや」 頭にはヘルメットをつけて、こないだ買ったリーシュレスのアックスを片手にゆるっと出発していく。 行者小屋でモノポイントアイゼンをつけるといよいよ場違いな気がしてきた・・・普通に赤岳登るだけなのに・・・なんか違う気がする。 でもちょうど、尾根歩きでのモノポイントアイゼンの使用感も試したかったので、ちょうど良い機会だ。行者小屋から見上げる赤岳はガスガスだけど、とりあえず行けるところまでいってみようと文三郎尾根を上がっていく。 文三郎尾根は全然雪がなく、鎖・階段・はしごがずっと出ていて、逆に歩きづらい。中岳の分岐からはいよいよガスで真っ白だし、風は強いが、時間的には赤岳まではいけそうだ。 でも、さすがにこの時間になると降りてくる人もまばらで登ってる人は全くいない。 途中、真教寺尾根から上がってきたパーティーの方に「なんでモノポイントとアックスなの??」って突っ込まれたのが、この尾根での唯一の会話だった気がする。 赤岳の山頂につくと、視界20mもないくらいだったのでさくっと自分撮りで写真を取り、地蔵尾根を諦めて、文三郎尾根を下って、行者小屋まで降りていく。時間は、思った以上にぎりぎりだった。 行者小屋につくと、スギローのはせくんパーティーのテントを見つけたのでゲリラ訪問。 1時間ほど雑談を楽しんで、赤岳鉱泉のテントに帰り、夕食のおでん、野菜スープを食べて気持ちよく就寝した。 とりあえず、今日わかったことは『モノポイントでの尾根歩きはいまいち』、『新しい靴はそこそこあってそうだ』ってこと。 かなりの収穫だったと思う。 ▲大きくなったアイスキャンディーに見とれてコケた・・・かっこわるっっ ▲久々のソロテン ▲行者小屋からの赤岳・・・天気悪っ ▲なぜかアックスとモノポイントで文三郎尾根を登る・・・なんかモノポイントってフロントポイントで登るときに不安定なので横爪のほうが尾根歩きはやっぱり楽。 ▲全然雪がない。 ▲この辺も ▲阿弥陀方面 ▲完全にアイゼントレだ。 ▲山頂が見えてきた。 ▲北峰にて自分撮り ▲このくだりはモノポイントは最高に良かった(笑 ▲杉並テントをゲリラ訪問。さっそく水汲みのお使いを頼まれる ▲一時間ほど雑談を
<2日目> 二日目は裏同心ルンゼへ。 朝おきて、ご飯を食べてメールをチェックすると、まいくさん、あじさいさんの到着は9時過ぎになりそうだったので、とりあえず二度寝をし、あまりの気持ちの良さに結構長いことウトウトしていた。 あ「いしいくーん!!!」 石「あーい」 そんなあじさいさんの声で目が覚めて、サクサク準備を始める。 2人と合流して今日は裏同心ルンゼへ。天気もすごく良いし、気持ちの良いアイスクライミングが楽しめそうだ。裏同心ルンゼに入ると、目の前に高くそびえる大同心がすごく印象的だった。 まいくさんはいまいちお腹の調子がよくない様であったが、F1に着く頃にはなんとか収まっていたよう・・・よかったよかった。 F1では、待ち時間が結構あったので、氷瀑の裾の方で、新調したアイスアックス『バイパー』の感触を確かめたり、スクリューを入れる練習をしたりで、待ち時間もいろいろ遊んでみた。 まいくさん、あじさいさん二人にリードしてもらい、F1、F2とフォローで越えていくが、久しぶりのアイスクライミングはやっぱり楽しい。あと、なんといっても傾斜がゆるいのでそれほど無理をしなくても登れるところがまたよい。 ま「よし、次はリードいけるならいってみよう^^」 とまいくさんがふってくれたので、F3はリードでトライ。 ロープを結んで、アックス・アイゼンを刺して体を持ち上げたはいいが、2歩目がなんかでない・・・あ~やっぱりだめだ・・・相変わらず、出だしは好調だが、結局ひよってしまういつものパターン・・・。 石「あの・・・やっぱり・・・」 あ「ん?もっと右から行けば簡単なルートもあるよ??」 確かに右のルートは簡単そうなのでそちらから登る。間にスクリューを2本入れて、なんとか落口にたどり着き、潅木に支点をとる。 「ビレイ解除!!」 お~やれば出来るじゃん!!!ってちょっとニヤニヤしてしまった。 まさか、今回リードができるとは・・・簡単な滝かもしれないけど、南沢大滝・摩利支天大滝でアックステンションの練習と称して、トップロープなのにアックステンションを連発していた去年からするとまた一歩先に進めた気がした。そんなチャンスをありがとうございました☆ また、リードしてみると改めて思うが、先輩ふたりは、スクリューはあまり使わずサクサク登っていくのはさすがと思った。 その後はF4フォローで、F5の下の滝をリード、F5フォローで登って最後のガリーを詰めて大同心稜へ向かっていくとちょうど夕日の時間で、夕日に照らされる大同心がとてもきれいだった。 最後は明るいうちになんとか大同心稜を下って、赤岳鉱泉までおりて、テントを撤収し、ヘッドライトで下山した。 2日目は、時間いっぱい楽しめたし、内容もすごく充実しており、お腹いっぱいの週末でした。
▲二日目は天気が良い。阿弥陀岳がまぶしいぜ☆ ▲裏同心ルンゼにいく。大同心がかっこいい ▲F1到着 ▲初めて入れたスクリュー。スクリューをいれるのも難しいが手袋でクリップするほうがムズイ気がする。要練習だな。 ▲F1リードのまいくさん ▲アイスクライミングで初めてリードで登ったF3(写真は他のパーティー) ▲「バイパー」結構よく刺さって満足 ▲F4。大同心にみとれてしまう。 ▲暇だったので自分撮りでも ▲F5下のナメ滝をリードさせてもらった。小心者なのでスクリューは2つ入れた。 ▲滝上に上がってキョロキョロしてもボルトがないので、頑丈そうな岩を支点にビレイ。 あとから、まいくさんに確認してもらったが支点は正解とのことでほっとする。 ▲後半になるとロープが凍っていてビレイしてると結構詰まる。 ▲F5リードのあじさいさん ▲こっそり三人での写真をとってみた
▲ルンゼを詰めて大同心稜へ ▲メット、手袋、アックスと新品でそろえてきたリーダーまいくさん。 特にサングラス内蔵のメットがGOOD!! ▲今日の阿弥陀のスカイラインはくっきりきれい ▲おわった~ ▲おつかれさまでした ▲夕日がいい感じ ▲今日は一日ありがとう。 ▲一人バカでかいザック。ロープ1本とソロキャンプ装備を持つと結構重い。でも、これも年末にむけてのぼっか訓練
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