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一ノ倉沢 烏帽子沢奥壁 変形チムニー

2012/10/07 21:53 に Taro Inomata が投稿   [ 2012/10/10 8:18 に更新しました ]
日程:2012年9月29日
メンバー:菅原、猪股(記)
この週、台風17号が迫っていて直前まで悩ませた。
日曜に関東上陸が濃厚となり、谷川山行は諦めて土曜に越沢行きませんかと菅原さんを誘ってみると、「金曜夜発で水上駅泊まりで土曜日に登りはどうだい」と返ってきた。登攀開始時刻は10時を過ぎるだろうし半信半疑だったが、被せるように「スピード重視で。そろそろコンテもやってみようか」と。岩登りのコンテは初めてだった。

■9/28(金)新宿~水上
20:54発の電車に乗る。通勤ラッシュの電車で申し訳ない大荷物。大宮からは最後尾車両は立つ乗客も減り申し訳なくチューハイを空ける。
籠原乗換え、高崎乗換えで0:06水上着。軒下で集合。

■9/29(土)水上~(バス)~ロープウェイ駅~指導センター~変形チムニー登攀
7:25発のバスに乗り込む。翌日は台風の影響か、雨模様であるのに2台のバスはハイカーで満員だった。ロープウェイ駅から指導センターへ。センターで泊まり装備をデポし9:00出発。9:50一ノ倉出合着。ビールをデポ。一ノ倉は雲に隠れていて暑くなく寒くもなくコンディションは良好。11:15中央稜取り付きをスルー。11:20変形チムニー取り付き着。

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▲この日の一ノ倉

■1P~4P 菅原 コンテ(Ⅳ-、Ⅳ、Ⅳ-、Ⅱ)
11:45登攀開始。ルートを把握している菅原さんトップで登り始める。ロープがどんどん出ていき残り2m程のところでセルフとビレイ解除。残り1mで登攀開始。以降も1m位の余長を持って登る。猪股が1P目の終了点に差し掛かったとき、ルーファイの為クライムダウンのコールがかかる。すかさずボディビレイに切り替える。ルート中なのでセルフは取れず、細かいスタンスに立った状態だったので足が疲れた。余長1mになったらまた登り始める。
チムニー下で合流。

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▲1ピッチ目トップスタート

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▲コンテスタート(2P目あたり)。コンテのフォローはトップ以上に慎重に。

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▲トップがクライムダウンということでボディビレイに切り替え。

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▲4P目終了点

■5P目 猪股 定点登攀(Ⅴ)
変形チムニー内の側壁はヌルヌル。バックアンドフットを使って楽しく登れない。上部は大岩が詰まっていて頭を押さえられて窮屈。詰まった大岩と側壁の間にナッツが良く効いた。左からチムニーを抜ける。その後、ビレイ点らしきハーケンがまとめ打ちされた箇所をスルーして右上してしまいそうになり、行ったり来たりして悩んでタイムロス。登攀がキツくて時間を掛けるのは全然納得できるのだが、直接的に危険要素ではない部分で、この自分の優柔不断によるロスは悔しい。10分は確実に費やした。
5P目のビレイ点は上部に古い残地の棒フレンズが入ったコーナークラック下。ハーケンが何本も打たれている。

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▲変形チムニー

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▲チムニー内部。ポピュラールートとはいえ常に濡れているためかプロテクションの腐食は激しい。

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▲5P目ビレイ点より

■6P~8P 菅原 コンテ(Ⅴ-、Ⅲ、Ⅲ)
6P目はコーナーではなく右の外傾バンド1,2mほど真右にトラバースして始まる。
速い、早い、どんどんロープが伸びていく。あっという間に残り2mとなりスタート。正面ルンゼへのトラバース前にランナーが無かった様で、スタート直後の垂壁で一手探しでゴニョゴニョしてたら余長なくなる。引っ張られて剥がされそうになって焦った。トラバース後、正面ルンゼのガレを登り右に逃げる。

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▲正面ルンゼ

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▲正面ルンゼを右に逃げる

■9P目 猪股 定点登攀(Ⅴ)
当ピッチのポイントはピナクル右の垂壁超えとコーナークラック。
垂壁はピンも適度に打たれており、コーナークラックはナッツがよく効いた。どちらもフリーっぽいムーブが活かせて楽しい!難しくはあるが嫌じゃない。変チで一番楽しいピッチだった。
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▲コーナーを超える

■10P~11P 菅原 コンテ(Ⅳ、Ⅲ、Ⅳ)
スラブを直上し左上する凹角に消える。凹角からフェース状をさらに左上して烏帽子岩の肩で14:55登攀終了。開始から3時間10分だった。この10分は5P目のウロウロが効いててとても悔しかった。

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▲やさしいスラブから凹角へ。

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▲凹角から振り返る。

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▲草付をさらに左上。

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▲11P目終了点。

烏帽子岩の肩から懸垂し、笹ヤブを左にトラバース。南稜ルートの笹薮ピッチに合流。そのまま南稜下降。16:00南稜テラス着。ヘッデン着用し下降。ヒョングリは行きの巻き道への登り返しではなく左岸のフィックスで降りる。ヘッデンぎりぎりの17:40出合い着。出合いにデポしておいたビールでまず乾杯!うまま!

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▲烏帽子岩基部

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▲南稜へ笹薮のヤブ漕ぎ

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▲南稜下降

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▲ひょーん


指導センター戻って外の階段で宴会。例によって猪股は芋焼酎、菅原さんはブランデー。各自ビールロング数本。ここで猪股は夕飯の買い忘れに気づき、非常食の尾西の白粥に味をつけようとロープウェイ駅にプラプラ遊びにいく。土産屋で味噌麹豆腐なるものを買い、戻って味のチェックせず白粥に投入したら最悪に味が合わない。がんばったが喉を通らず3分の1残した。惨めな姿だ、と菅原さんのカップうどんを分けてくれた。20:00くらいから本格的に雨が降り出すが、雨のあたらない軒下で飲み続け、いつもどおり記憶の定まらない時刻に中入ってねる。

■9/30(日)帰路
早朝は降ったり止んだりの繰り返し。うまく雨の切れ間、8:39の土合発電車に乗るべく出発。しかし直後、菅原さんが財布が見つからないと言う。パッキングしたザックを道端で全部出し確認したがみつからない。指導センターを見回ったが無い。ロープウェイ駅で落し物確認しても見つからない。お金と家の鍵が入っているとの事。お金は貸せるが鍵がないのは困る。帰ったら鍵の110番かなぁと、トボトボ歩き出す。
最初にそうすべきだったが、ふと指導センターに電話して落し物確認してみたら「届けられてます」とのことで一安心する。取りに戻ってると8:39の電車に間に合わないので先に帰っててよということで、別れる。
土合地上駅でぐーたらしていると、ヒョコっと菅原さんが現れる。前入ってた会が慰霊祭で来ていたらしく、車で送ってもらったとのこと。財布が落ちてた場所は菅原さんの名誉を守る為伏せておく。

水上でビール買いだして高崎の駅ソバ食って東京へ帰る。

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▲土合駅(上りホーム)
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