松仙園~沼ノ平~比布岳(表大雪)

2022年8月4日(山波446) KG

〈行程〉5:55愛山渓温泉~7:10松仙園~8:30半月沼~10:10当麻乗越~12:30比布岳~16:45愛山渓温泉

 松仙園登山道は、2020年7月に開通、7/14~9/30の期間限定、上りのみの一方通行などルール化されている。開通時北海道では話題になったらしい。と言うような事はつゆ知らなかった。

 沼巡りは後半だった予定を変更、松仙園コースへ。草に覆われ、熊の真新しい糞のあった林道を20分程歩くと登山口。靴底を払う大きなブラシがあり、保護策は徹底の感がある。曇り空の下、鬱蒼とし、雨か朝露の所為か濡れた笹や草で下半身はずぶ濡れ、加えてヌカカなどが煩わしい。
 松仙園に到着すると心地よい微風、整備された木道や湿原が現れる。生憎永山岳などの稜線はガスで展望は利かない。三ノ沼でいったん湿原は切れるが、沼ノ平では更に霧の中に多くの沼が現れ、癒しのひと時である。人気は全くなかった。
 当麻乗越からは、沼ノ平全体が見渡せ、ケルミシュランケと呼ばれる湿原の縞模様など暫し鑑賞。旭岳ロープウェーが南側に見えるが、裾野の広がる旭岳の中腹から上は厚い雲に覆われていた。
 高山植物豊富な稜線歩きとなる。チングルマがやや席捲している感もあるが、エゾコザクラ、エゾツガザクラなど豊富にある。相変わらず周囲はガスが覆う。ごく最近の熊の親子と思われる2頭分の足跡もあった。今まで北海道山行では、熊撃退スプレーを常にウエストポーチに入れ、すぐ取り出せる態勢だった。今回ザック横に括り付けたまま。いざという時に致命的になりかねないのだが、段々緊張感も麻痺して来ている模様で自身困りものだ。

 登山者と数名すれ違うが、皆ロープウェイを利用し旭岳~北鎮岳~北鎮岳~当麻乗越と周回しているようだ。当麻岳の標識はなく、安足間岳へ。比布岳へと続く稜線は、緑なく赤茶けた火山石に覆われてやや不気味な印象は拭えない。霧の合間に北鎮岳が姿も見せ、全体的に如何にも大雪らしい雄大感がある。
 比布岳を往復後、できれば安足間との中間部から北に派生する愛別岳に行きたいところだが、時間的に厳しく、ガスで取りつきが分からない。標識はなく、3年前の滑落死亡事故の看板を見ると、腰が引ける。愛別と言う名には惹かれるが、永遠の別れの自分を想像した。下山は、最初はなだらかでニッコウキスゲの群落やエゾツツジ、コマクサなど疲労を和らげてくれる。
 愛山渓温泉、秘湯らしく静かで渋味ある湯だった。沢を利用した水力自家発電というところも懐深い大雪ならではと言うところか。町に下る道路は、何匹ものキタキツネが道端から消えて行く。

ハイマツの 茂みに浮きて 沼模様
凝視目も 霧弄ぶ 近き峰


沼ノ平半月ノ沼付近

当麻乗越から沼ノ平を見渡す

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永山岳から愛別岳を望む

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