前穂高岳北尾根

2021年8月2日~4日 (山波442) KO、す~じ(記)

DAY1 快晴。日向に出ると日差しが痛い。日陰は涼しくて快適。
8:00上高地バスターミナル~ 10:45横尾~ 14:30涸沢テン場

DAY2 出発時は快晴、北尾根4峰の辺りからガスってくる。吊り尾根を移動中はほとんど晴れていた。
4:00涸沢テン場~ 5:45 5・6のコル~ 12:45前穂高岳~ 15:50奥穂高岳~ 16:40穂高岳山荘~ 18:30涸沢テン場

DAY3 快晴。8:15涸沢テン場~ 10:30横尾~ 13:30上高地バスターミナル

○DAY1
テン泊&登攀具を担いでの山行は初めてで涸沢に着くまでで既にヘロヘロ、初日からこんなんで北尾根大丈夫かと心配になる。テン場の予約は不要だが去年より倍額になって1人1泊2000円。連泊すると中々の金額である。テン場やヒュッテでは、行き交う人は皆マスク着用で売店前にも掲示物があった。
指導所で取り付きへのアドバイスをもらい涸沢小屋から取り付きを眺めると確かに踏み跡が多数あり、アプローチは選びたい放題のようだった。夕飯は時間なかったのでヒュッテでカレー&ビールを購入した。甘党の自分は密かなお楽しみで、薄切り餅とレトルトのお汁粉を持参して糖分補給。いいおっさんが1人でテントの中でお汁粉をすする姿はなかなかシュールなものがある。水分をしっかり取り明日に備えて早々に寝袋に入った。
○DAY2
何回か目を覚ますもよく寝れて3時起床。食事と身支度を整え4時に出発。今のところ体調は問題ないようだった。下見の通りバッチリ踏み跡があり朝焼けを眺めつつ、5・6のコルまで上がる。5峰の方を見ると猿が数匹こちらを見ている、これからそっちに行くから邪魔すんなよ、と念じつつ登攀具を付けた。5峰はなんのことはない岩場だったけど、4峰がよく分からなかった。頂上を左に巻こうとしたらクラックの直登で、背中の重さを気にしながら登るのが嫌だったので、直上しようとしたら下降するいいルートが見つからない。結局、涸沢側にトラバースしながら少し下ってなんとかクリアした。岡本さんのリードだったけど右が切れ落ちていて、高度感のある中カムを効めながらよく行ったなと感心した。個人的には4峰が今回の核心だったような気がする。
3峰は割と普通のマルチみたいな感じだったけど、自分のロープがやたら絡んでしまい、手繰るのが重くてしょうがなかった。最終ピッチのハング超えも岡本さんにリードして貰ってしまい、なんだか申し訳ない気がした。ここを越せばあとはそれなり、と思っていたのが甘かった。
吊り尾根から奥穂を経由して、穂高岳山荘に着くまでの岩稜歩きでバテバテになってしまい、大幅に行程を遅らせてしまった。酸素が薄いせいか、いくら息をしても体が動かない。景色を楽しむ余裕のあるKOさんに反して、こっちはもう岩場なんて沢山だよって気になってしまっていた。時折見えるアルプスの景色は、滅多にないくらい素晴らしいんだけど、全然余裕がなかった。結局、涸沢に着いたのが19時前になってしまい最終日の北穂東稜はキャンセルにして貰った。本当に申し訳ない……。
○DAY3
のんびり身支度をして下山、相変わらず背中が重いけど、足取りは軽い……ダメなパターンだ。徳沢でソフトクリームを食べて、明神で炭酸。気が緩みっぱなしだけど、ひと山越えたからいいかな。
アルプス山荘へ下山報告がてらTHさんに会いに行くと、外で若者と楽しそうにスラックラインをしていて、何処に行ってもいいお父さんなんだなと、ほっこりした気分になった。
駐車場前の温泉で汗を流し、岡本さんお勧め松本のラーメン屋、尚念に寄った。女性が1人でも入れるような洒落た店内ってのもあるけど、つけ麺とチャーシューがめちゃくちゃ旨い。上高地へ来たら何回でも寄りたいくらい。
岡本さんとは入会が半年離れた同期のような感じで、2人していろんな所に行ったけど、今回は歩荷力の違いやルーファイ、危ない所をリードして貰ったりして、かなりおんぶして貰った気がする。せめて一つくらいは、いいところを見せたいけど……。それは今後の課題に。初めての穂高がこんなに素晴らしい山になって、とても感謝しています。KOさん、これからもよろしく‼

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