例会山行 焚き火山行・鹿の子池奥の平

2021年11月13日〜14日 (山波443)KY、TO、YO、たもん、AK、MM、YT、MN(記)

今回の例会山行はKYさん執筆中の「日本百名平」シリーズの21番です(『山波』No.442)。名平と呼ぶに相応しく、ひっそりと静かな心地よい平でした。南アルプス深南部にあります。
前日(12日)の夜、荻窪駅南西口からKY号、たもん号、勝どきからYO号出発、道の駅千頭で合流。ところが新東名の集中工事で高速道路が大渋滞!! 出発から3時間経過しても厚木付近という牛というか亀というか遅々として進まず、合流できたのが深夜1時過ぎと相当な遅延ぶり。一杯ひっかけてテントと車で就寝。
朝を迎え、旧東河内温泉跡林道終点まで車で移動。荷物を分配して出発。黄、橙、黄土色の木の葉が照らされて黄金に輝く山中を登る。私たち以外に人影なく、夏の間は盛んだった鳥の囀も聞かれず、耳に届くのは落ち葉を踏む足音だけ。サクサクサク……。静寂な斜面、標高差900mを登って、「あとは下るだけだから〜」と安江さんの元気が出るひと声あり。お酒お酒〜。苔が美しい窪地に降りると、積もった枯れ葉の間からチラホラと水面が見えた。河畔の何やら焚き火跡らしきスペースに陣取り、山登り班と焚き火班に分かれて行動。山登り班は三ノ沢山の頂上へ山歩き。焚き火班は薪の準備 と火起こし。焼き網にみずみずしい大判厚揚げが横たわり、松本さん特製のお漬物(かぼすと蜂蜜入り。ピクルスみたいでとっても美味しい!)の差し入れあり。山登り班が帰着して宴会開始。山頂の様子を尋ねると「展望なし〜」と一同苦笑い。焼き網には鯖や鰻があったり高級和牛があったり、焚き火の緩い揺らぎの元で夜は更ける。お酒もとりどり楽しみ、薪の火をしっかり消化して就寝。おやすみなさい。
翌朝、焚き火の準備と並行して、河村さんがエキノコックス対策で持参した携帯浄水ボトル(これ欲しい!)でお水の用意。出来上がった雑炊に小池会長の心憎いトッピングが4種類も!(①ゴマ風味ワカメ②鳥そぼろ③三つ葉④金平ゴボウ)美味しい絶品朝食をいただき、燃える物は火にくべて後片付けにとりかかる。不燃物を完全収拾した上、来た時よりキレイに片づけて昨日のルートで下山。途中、破れた一升瓶とか茶碗が転がっている地帯あり、ここも宴会場なんだなと。葉を落とした枝には小さい芽が出ていて、間もなく訪れる厳しい冬、その先の陽春を待ちわびる梢の姿に、物事に備える力強さを貰えます。
林道終点まで降り、乗車。場所を赤石温泉の白樺荘に移し、温泉休憩した後、道の駅千頭で解散。帰路は渋滞なくスムーズ。左側には圧倒的な存在感で鎮座する富士山。とても美しかった。
今回の教訓は、高速道路集中工事による大渋滞でしょうか(ちがうちがう)。私の不手際が多々ある中、金色の山中を一緒に登ってくださったみなさん、おかげで楽しく美味しい山のひと時を過ごせました。いろんな事を学ばせていただき、誠にありがとうございました。


足音だけの静かな山登り


焚き火あったかーい


気持ちよくなってそろそろお休み

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